帝王切開。
お腹を切るのは本当に怖いですよね。
私は帝王切開と決まった瞬間不安や恐怖でいっぱいになりました。
今回は帝王切開で不安だらけの方にも読んでほしい、帝王切開に挑むためにした心構えを書いていきます。
恐怖の帝王切開
私が帝王切開という言葉を現実的に聞いて感じたのは恐怖です。
だってお腹を切るんですよ?
怖くないわけがないじゃないですか。
そこからインターネットで帝王切開について検索しまくる日々がやってきます。
検索すればするだけ恐怖は募る一方……。
恐怖一色で迎えた1回目の帝王切開は、お腹にメスが入った瞬間にパニックになり、赤ちゃんが出てくる前に眠らされる
という結果になりました。
赤ちゃんがどのタイミングで産声を上げるのか聞いてみたい……。
ということで、2回目は心の前準備をすることにしました。
2回目の帝王切開に向けて行った心の前準備
この心の準備方法とは、帝王切開の過程を知ること。
例えば採血などで行う注射。
私は注射もキライで、採血の時には注射にビビりすぎて貧血になってしまうというほどです。
ところで、皆さんは針が皮膚に刺さるところを見ますか?
私はガッツリみます。
実際は見ない方が痛くないとわかっていても、今から針が入るからという心構えが必要なんですよね。
理解するのが安心材料といった感じです。
そのタイプの人は今回の方法は役に立つのではないかと思います。
私はお腹を切ってから赤ちゃんが出てくるまでの過程を知っておくことで、パニックにならず耐えることができました。
同じタイプの方は、私が感じた帝王切開の様子を知って挑んでください!
ちなみに実際にどう手術様されてるか詳しくはわかりません。
あくまでも医療に関して知識のない人が帝王切開を受けた感覚を書いていきます。
そして私が書けるのは赤ちゃんが出てくるまでの過程になります。
帝王切開開始から赤ちゃんが出てくるまで……
帝王切開になるパターンは色々あると思うので、まずは赤ちゃんの状態から説明をさせていただくと。
赤ちゃんは逆子でもなく、自然分娩でも大丈夫な状態でした。
ただ、私の骨盤が小さくて頭がはまらない状態に……。
ということで一人目は超過で帝王切開
自ずと二人目も帝王切開。
といった感じです。
この記事にたどり着いたということは、帝王切開についてたくさん検索し、他のブログなどで全体的な流れは見られているかと思いますので、省きまして。
半身麻酔をするところからスタートします。
半身麻酔
脊髄に注射を打って半身麻酔をします。
後陣痛の時に麻酔を入れられるよう針を入れたまま帝王切開をする所もありますが、私のところは針を入れたままではないバージョンでした。
これは痛いと言う方が多いですが、痛いというか、鈍いだるーい感じです。
注射の針が脊髄のところに刺さった瞬間なんかズーンというだるーい痛みがあります。
ズキッてくる痛みではなく、ジワジワっと広がって行くような痛みです。
この時にしっかりと丸くならないといけません。
丸くなったらピクリとも動かないぞという覚悟で挑んでください。
手術台を動かして麻酔を行き渡らせたら感覚があるか、のチェックが行われます。
感覚チェック
冷たいものをお腹に当てられたり、つままれたりして感覚があるかをチェックします。
この時に、麻酔絶対に効いていないと思っていれば感覚があるように感じてしまいます。
そうなれば切り始めた時にパニックです。
一人目はこの時に既にビビリはピークに達していて、感触で痛いと勘違いしてしまいパニックになりました。
感覚があるかどうか確認されているときは麻酔はしっかり聞いている大丈夫と思い込むことも大事です。
切り始めます
メスを入れて切ります。
私は横切りで切りましたが縦でも手順は一緒だと思います。
切るといっても1回で子宮までザクザクとはいかないそうで。
まず、皮膚を切り
筋肉をきり
それから子宮と3段階くらいに分けて切られるようです。
切られる時は、なんかヌーっとお腹の上を通っている感覚があります。
本当にヌーって感じです。
次は切ったところを広げます。
痛くはないですが、よいしょ、よいしょと上下に引っ張られる圧力は感じていました。
これも一回でよいしょと開くのではなく、徐々に徐々に。
粘土をよいしょー。よいしょー。と上下に伸ばしているようなときの感じで引っ張られます。
赤ちゃんを引っ張られます
上下への圧が消えると思うと次は引っ張られる感覚が。
帝王切開を経験された皆さんが言う引っ張られる感覚は赤ちゃんを出しているときに感じるものだったのですね。
グーッと下に引っ張られます。
と思ったら胃のあたりをめちゃくちゃ押されます。
もう心臓マッサージなみにグッグッグッと。
麻酔が効いているので痛くはありませんが、押されてるものですから呼吸が苦しいです(笑)
何回か押すと頭が出てきたようで、先生から頭でたからもう少しだよっと励ましの言葉がもらえました。
ある程度出たら一気にドゥルン。
自然分娩は産んだ瞬間爽快と聞きますが、帝王切開でも爽快でした。
赤ちゃんが入っていたスペースがまるまる空くので、圧迫されていた内臓が楽になる感覚……。
なんだかめっちゃ楽になるんです。
開放的な感覚を味わっている間に赤ちゃんが目の前に運ばれてきてちらっと見てる間に処置が進んでいきます。
ここから先は寝ることを希望していたので、寝かせていただきました。
寝る
これも、寝たことがない人にとっては結構恐怖です。
多分軽い麻酔だからだと思いますが、まさにそれはバグったゲームの世界に入り込んだ感覚なのです。
経験した結構な確率の人が死んだかと思ったというそうです。
私も1回目は感じたことのない感覚に本当に死を覚悟しました。
すごく焦ってドキドキして辛かったのは今になっても忘れません……
2回目はそうなると知っていたのでまだ気持ち楽に挑むことができました。
なので、ここも詳しく書いていきたいと思います。
まずは酸素マスクをつけられ、数字を数えていきます。
そうするとどんどんと意識がぼやーっとしてきます。
感覚が一つ一つなくなっていくのですが、そこが本当に恐怖です。
まず、目がどんどんチカチカしてきます。
普段は目を閉じると黒色が見えますよね。
その黒色がどんどん白に変わっていくのです。
一気にではなく一部一部白に……
そしてぐるぐる回り始めます。
ココアの中に牛乳を入れながらかき混ぜているような感じです。
同時に耳の聴覚もおかしくなっていきます。
普通に聞こえていた耳はどんどんとボワッと響くように聞こえるようになり、次は機械の早回しの時になる音のように機械音が聞こえ、最終ピーと耳鳴りが大きく響き渡ったようになります。
視界は白でぐちゃぐちゃ、耳はピーとなり続け
ぐるぐる回る真っ白な世界の中意識だけがフワフワ飛び出した感覚になります。
そう、意識は少しあるのです。
なので、考えることはできました。
なんかぐるぐるしてるうわー耳から機械音が……。
あれ?手とかどこに行った?バラバラになってる?死ぬ?
と思考だけがはっきりしてるので、とても焦ってしまうんですよね。
しばらくその何もない白の世界を彷徨い
そして麻酔が切れてくると、偶に手だけ感覚が戻ったり耳だけが少し聞こえるようになったりしてきます。
そこから白の世界に引き戻されたりどこかの感覚が少し戻ったりを繰り返し
手術が終わり麻酔が切れてくると、さっき味わった白の世界に入るまでの逆の過程をたどっていきます。
まず白の世界がぐるぐる周りはじめ、耳のピー音が機械的な音に変わります。
その間に手の感覚、呼吸している感覚が戻ってきます。
耳がはっきり聞こえるようになると、ぐるぐる回る感じもどんどんマシになってきます。
1回目は恐怖で仕方なかったので手術中もとてもしんどかったのですが、2回目はそれがわかっていたので何これどうなってるの大丈夫?という精神的なしんどさはありませんでした。
この麻酔は病院によって違うかもしれません。
麻酔師のいる病院ならしっかりとした麻酔が打ててこんなことはないかもしれません……
ただ、私のいた産院ではみんなこの寝る麻酔に恐怖を覚えるらしくほとんどが死んだかと思ったというそうなのでみんな同じ様な感覚を味わっているのだと思います。
私も夢の国に行ってみたかったーー!
2回とも真っ白な世界だったよ……!
帝王切開は終わってからのほうが地獄
帝王切開って手術の恐怖が先行してしまいがちですが、本当の地獄は終わってからやってきます。
そう、後陣痛です。
めっちゃ痛い、もう痛い!生理痛の様なにぶーい痛みがやってきます。
ロキソニン処方されましたが飲んでも一時間効いてるかどうか…そこからまた痛みが復活して次の飲める時間までは耐え凌ぐ。
ひたすら耐え凌ぐ……。
手術後麻酔が切れた後がもう最悪です。
耐え抜いた翌朝には傷の痛みに打ち勝って歩行するという試練も待ち構えています……。
普段は3歩くらいでつくトイレもベッドから起き上がって戻ってくるまでに20分程かかりました(笑)
実はこの手術後の地獄。
1回目は手術と麻酔が怖すぎてあまり覚えていなかったんですよね(笑)
それでけ手術に恐怖していたということです……。
2回目は心構えのおかげで少し手術自体に心の余裕があったからか、手術後のの辛さが際立ちました。
まとめ
今回は注射も恐怖なわたしが帝王切開の時に心がけたことつらつらと書かせていただきました。
帝王切開するのに平気な人なんていません!
大小あれど皆さん怖いのです。
その中でも人一倍怖がりの私でも2回乗り越えられたのでなんとかなります。
注射で貧血起こすレベルの人でも大丈夫です!私がそうなので……。
私と同じタイプで、手術で恐怖でいっぱいな方の助けになればと思います。